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レンジローバースポーツって何者?
ジャンル的にどう捉えればよいのか - 理解への挑戦2006/02/12


レンジローバースポーツ(クリックで拡大)


レンジローバースポーツの資質
レンジローバースポーツというクルマを理解するうえで必要なのは、レンジローバーというブランドなのだろうか?それともプラットフォームやシャシー、パワートレインを流用するであろうフォード傘下のほかのブランドだろうか?エンジンはみなさんご存知のとおり、ジャガーのV8を流用している。流用というのは誤った表現だろうか?なにかこう、言い切るにはモヤモヤと不鮮明な部分が多いように感じているのであります。ミッションは、やはりジャガー由来のZF製6AT。最近のトレンドにはしっかり載っかっているようで、シフトスケジュールのリアルタイムな最適化や、シフトダウンブリッパーも装備されている。

本籍地はどこなのだろう?(クリックで拡大)他のメカニズムにも目を移すと、速度感応型可変ステアリングギアレシオ、ブレンボの4ピストンキャリパー、テレイン・レスポンス、下り坂自律走行制御(HDC)など、先進性のなかでも「走り」に重点を置いた設計かと思えば、ちゃんと山中や川原を走る装備がある。てんこ盛りに過ぎる。画像をごらんいただければわかるように、砂地、岩山、そして想像するに泥濘地や雪上でもランドローバー社のクルマであることに変わりないパフォーマンスを発揮するのだろう。排ガスの問題で日本への導入が止まっているが、ディフェンダーこそがランドローバー社を体現するクルマ。そのパフォーマンスを置き去りにしてはいないのだろう。

一方BMW傘下になっていなければ得られなかったものは、レンジローバーには残されているものの、ディスカバリー以降のランドローバー製品からはほとんどなくなった。製造管理手法などは、いまだにお手本になっていると見て取れるが、レンジローバースポーツに装備されているものは、もう高級なクルマには標準と思えるものになっている。ロールを制御する機構を備えたスタビライザー、4輪それぞれに最適なブレーキ圧を与えてヨーや進路を制御するデバイス、前車との間合いを自律制御するクルーズコントロールなど、クラスとして標準的な走りに関わる装備はほとんど用意されている。

過去からのレンジローバー(クリックで拡大)レンジローバーには独自の世界があり、卑しくも周囲のクルマが何を装備しているかなんて考えてはならない、というのがこれまでのレンジローバーの考え方だったように思う。それはクルマ自身から発されるオーラでわかる。しかし時代はさらに能率を求め、結果不動状態にある時間が長くては所有することの意味に欠ける時代になった。所有することイコール喜びの時代は終わったのだ。言い換えれば、家族同然の付き合いができるクルマでなければならない時代。この価格帯で、ちょっと稼ぐお父さんのいる家族に対して、どんな提案ができているのだろうか。どんな捉え方をすればいいのかはまだ焦点が合わないが、どんなクルマであるべきかはちょっとわかってきた。よし、ひとつディーラーに行ってみますか。

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