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Ford Circuit Experience レポート
あいにくの天候でもイベント開催現場は熱かった2006/05/28


レーシングコースイベント
ピットレーンの様子(クリックで拡大)レーシングコースではSTシリーズの試乗、最新フォード車の試乗体験、サーキットタクシーが、全員参加型のイベントとして用意された。最近改修された富士スピードウェイ。サーキットでの試乗が悪いわけないが(笑)、ウェットの路面との相殺でちょうどよいのかもしれない。ならばとまずはフォーカスの2Lグレード、5ドアに試乗した。

Focus 2.0
ブリーフィング(クリックで拡大)クルマに乗る10分前には所定の場所に集合し、発車するまでを中心に簡単なブリーフィングを受ける。準備ができたらライトを点灯し、走行時は先導車をトレースするのがおおまかなルール。1グループ先導車1+試乗車5で走行する。全車準備完了となり出発。走行中は、センターコンソールに差し込まれたトランシーバーから走行に関する案内が流される。コース上にはブレーキ開始位置の案内があり、またトランシーバーから案内される内容やタイミングも適切で、全く戸惑うことなく試乗できた。

Focus 2.0(クリックで拡大)このクルマは4ATで、それは時代的には物足りなさを感じる数字だが、運転してみれば不満はない。だらだらとトルクコンバーターを滑らせるタイプでもない。気持ちよく走れる。ATはシーケンシャルシフトが可能なタイプ。前方に押してダウン。後方に引っ張ってアップのパターン。メカニズムに惚れ惚れする内容ではないが、スタイリングが気に入って購入した場合に損はさせない内容だと思う。ブレーキもリニアでよく効く。ソツのないクルマ作りからもう一歩踏み込んだ運転感覚を実現している。

Mondeo ST220
Mondeo ST220(クリックで拡大)最初に一言でこのクルマを総括すると、いいクルマ。3.0Lの排気量は、ボアを拡げ、ストロークを2.5Lから伸ばさずに実現している。そのためピストンの横方向の振動が増えにくい。なおかつ各部のバランス取りを丁寧に行ってある。そのため回転に緻密さがあり、少し高周波の伴うサウンドによって高級感さえ感じさせる。サーキットでの旋回の印象をもってそのクルマを語るのは少し無責任と考えるため、ここは加減速の印象を。ショートストロークのせいか、低回転域では豊かなトルクを感じにくいものの、高回転域でもスムーズさが失われないエンジンと、真にクローズドなギアレシオが実現する操作感覚は、実に気持ちがいい。官能の領域に踏み込んでいる。自動車メーカーが格段にシート作りを進歩させている今日においても、レカロ製のシートはなお適切なサポートを提供してくれた。値段にかなう座り心地も伴って。このクルマだけは運転してみないとわからないだろう。

なお、ファイナルギア比を2つ持っているこのモンデオST220の不思議を、フォード・ジャパン・リミテッド代表取締役社長のランディ・クリーガー氏を含め数名いらっしゃった上層部の方々に直接お伺いすることができた。フロントセクションの軽量化にトランスミッションの小型化はマスト項目で、そのために2本用意したカウンターシャフト各々にファイナルを割り当てたそうだ。複雑になるだろうメカニズムに対して、フォードとの合弁事業も展開するゲトラグ社が応えたわけだが、特に苦労したような裏話も聞こえてきてはいないとの事。他の質問にも回答いただいたが、未確認事項を含んだ内容があり、記述は割愛する。

Focus ST
Focus ST(クリックで拡大)残念ながら試乗できなかったフォーカスSTだが、耳には自信のあるボクから音だけで評価をさせていただくと、いいです(笑)。いや、笑うところではないと思われますが、あれだけ硬質な排気音を出すということは、デッドなんです。硬い物体や短い物体は高い音に共鳴し、柔らかい物体や長い物体は低い音に共鳴する。かならず共鳴する。音源以外の音が混入していない場合、音源以外はデッド。一定の固有振動周期を持たないボディは、いろいろなピッチでいろいろな素材を結合しており、それはいろいろな手が入っていることになる。今のトレンドでは足は路面に逆らわせないのが一般的で、そこから推理すると、あまりFFだからという部分にこだわる必要のないリニアな走行性能が期待できる。

試乗する機会があれば、できる限りの情報を提供するつもりとしたが、試乗できたので(Focus STはプレミアムハッチバック)ご覧いただきたい。

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