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ドイツの教授や博士の卵223名にフェリー・ポルシェ賞
2008/02/19

ポルシェ AG (本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)が、ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州教育文化青年スポーツ省と共催した2007年フェリー・ポルシェ賞の授賞式が先日開催され、233名の受賞者がヴァイザッハにあるポルシェ研究開発センターに招かれました。
この賞は、バーデン・ヴュルテンベルク州の高校で学ぶ学生達の自然科学や科学技術に対する関心の高揚を図ることを目的に、同州の普通高校および技術高校にて数学、物理学、工学を履修し、その年度に特に優れた成績を収めた卒業生に贈られるものです。


ポルシェAGの社長、Dr.ヴィーデキングは、自動車およびその他産業分野で世界の最先端を行くハイテク産業国ドイツにとって、近い将来、国際競争からの脱落という憂き目を見ないためにも、優秀な若手エンジニアの増員が緊急の課題となっていると強調し、「科学に対する青少年の関心を在学中から喚起する必要があります。私たちは実務指向で、変化に富みエキサイティングな科学教育を必要としています。幼稚園の段階からそうした教育を実施してならない理由はないはずです」と述べ、ビーレフェルト大学が実施した聞き取り調査の結果に言及しました。それによると、ドイツの科学者の4人に1人は子供時代からすでに科学に関心を抱いていたと答えています。

Dr.ヴィーデキングはさらに、ドイツではエンジニアの不足が技術革新の大きな妨げになりつつあるとし、特に中小企業でそれが重大な問題になっていると指摘しました。現在バーデン・ヴュルテンベルク州だけで、15,000人のエンジニアが不足しています。優秀なエンジニアが足りないばかりに、多くの企業がビジネスチャンスを外国企業にさらわれています。Dr.ヴィーデキングは「ドイツには素晴らしい大学がたくさんあり、ノーベル賞受賞者を含め、第一級のエンジニアを世に送り出していることは確かです。それにもかかわらず、一方でこうした現実が存在するのです」とも述べています。

バーデン・ヴュルテンベルク州教育文化相ヘルムート・ラウもドイツ産業の国際競争力を支える上で科学教育が果たす重要性を強調しました。「私たちは優秀で意欲にあふれるエンジニアと科学者を必要としています。彼らのアイデアと発明の才がこの国に豊かな将来を約束するのです。」ラウ教育文化相はさらに、その礎石は学校教育にあるとし、高校における新しいカリキュラム「科学技術(NwT)」導入が科学教育のいっそうの底上げを狙いとしていることを明らかにしました。「NwTの目的は、『応用』重視の一貫した観点に立って、若者にさまざまな実験を体験させ、研究と発明の素晴らしさを学ばせることにあります。エキサイティングな授業を通じて、理数系の大学に進むことへの情熱を育てたいと考えています。」

フェリー・ポルシェ賞は1998年に他界したスポーツカーメーカー、ポルシェAGの創業者を偲んで2001年に設けられました。今年の授賞式でも、フェリー・ポルシェの末男で、ポルシェ・オートモビル・ホールディングSEの取締役会会長を務めるDr.ヴォルフガング・ポルシェが、受賞者たちを前に個人的な懐旧談を語りました。彼の祖父に当たるフェルディナンド・ポルシェがシュトゥットガルトにエンジニアリング事務所を開いたのは1931年のことでした。そして1930年代にフェルディナンドは、アウト・ウニオンのレーシングカーのほか、世界でおそらく一番よく知られた乗用車「VWビートル」をデザインしました。

スポーツカーを最初に手がけたのは、Dr.ヴォルフガング・ポルシェの父親、フェリーでした。1948年のタイプ356、それがポルシェの名前を正式に冠した最初のスポーツカーです。このモデルを量産化し、フェリー・ポルシェはスポーツカーメーカーとして今日あるポルシェの基礎を固めました。Dr.ヴォルフガング・ポルシェは「1998年に没するまで、父はこの会社の成功に大きく関わっていました。オーナーとして出発した父は、取締役会会長兼開発責任者そして監査役会会長を経た後も、経験豊かなアドバイザーとして会社の発展に尽くしました。」とコメントしています。授賞式では受賞者の中から選ばれた奨学生10名の名前が発表され、会場は大いに沸きました。

奨学生は2008年夏にポルシェAGの海外支社で、4週間の研修を受ける機会が与えられます。

以上、プレスリリースより

「器用貧乏隣のバカに使われる」日本の状況ですが、日本人がいくらがんばって営業しても言葉の障壁で海外に勝負をかけるのは難しいものです。技術立国として技術の研鑽に有効な方法はどうなのか。日本も企業こそが考えるべき時期であると思います。優秀な人材を早期に確保することも可能ですし。(元3)


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