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 ギャランフォルティス一挙試乗
 
 | ギャランフォルティスはランエボの残り香なのか? | 2009/04/12 | 
 
 
  ■対するギャランフォルティスRALLIART
 ボンネットがランエボと共通だが、バンパーはRALLIART専用で、スポーツバックは若い層向けにこのバンパーを使っている。圧倒的な保険料率を誇るランエボに対してこのモデルこそが実用的な選択ではないかと考えている。大口径のホイールは18インチでタイヤ太さは215。この中に16インチのディスクローターと2ポットのブレーキキャリパーが収まる。減速力の実力を推し量るにも充分なスペック。
 
 
  リアバンパーはエボより微妙に長いが、その中に収まるタイコはエボと共通な外観だった。外観が同じだけで内部構成は異なるかも知れない。リアコンビネーションランプからバンパーにかけての面がすこしおおざっぱではないかという意見があるが、同感(笑)。もっともっと追究できる場所だろう。そもそも論で言えば、リアのライセンスプレートは封印があるため、バンパーよりはボディ側に取り付けられて然るべきだと思う。
 
 
  左上から時計回りにダイジェスト。
 運転席自体はノンターボのモデルと共通意匠でシートも変わらず。フットペダル類が金物になるが、善し悪しは好みで分かれるところ。ボクはあまり好きじゃありません。ペダル全体の素材が統一されていないと安定した作動に欠けると考えているので。
 
 スルーできるトランクは縦方向の余裕が結構あるが、奥行きはそこそこ。カタログ上少なくともトランクに関する説明ページで具体的な容量を記述していないので、目を見張るほどの広さではないかも知れない。スルーにする場合の操作はスポーツバックよりも面倒だった。その可倒式リアシートにはISO FIXチャイルドシート用アンカーが付いており、確実な装着が可能。
 
 このクラスではまだ広く採用されていない2軸2枚クラッチ板のトランスミッション、Twin clutch-SST。ゴルフボールよりも一回り小さい大きさの球体は、はたいて動かすぶんには特に違和感なし。シフトロジックは前方マイナス、後方プラスのレーシングパターン。
 
 エンジンカバーの意匠はランエボと同じで、形式も同じエンジン。ギャランフォルティスからランエボまで共通の4B11エンジンはブロックがアルミになり、前車軸よりも前にエンジンを積むFF車としては効果的にヨーモーメントを低減するだろう。
 
 
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