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「LAND ROVER SNOW TRAIL 2007」
雪×ヨンク=ハレ。2007/01/30


さてインプレッション
ボクが運転したのはディスカバリー3。港北ニュータウン店のお客さんとかぶってしまい、微妙な客(笑)のボクは横浜店の車両を貸していただいた。まずはインストラクターの運転。各所でのコツを教わる。その内容は割愛します。長くなりますので。

そしてボクの番。まず、急遽4mにまで高められた雪山を登る。ここはヨンク特有のトランスファーをロー側に。1,000rpm程度でゆっくりと登っていく。重い(2.5t)ボディだが、雪面を踏みしめながら滑らかに登るその動きが心強い。頂点で一休み。そしてHDCを効かせて降りる。カリカリッガガッっと、いろんな方向から電子制御デバイスの作動音が聞こえてくる。ペダルから足を離していても、多少滑る挙動があっても、うまく坂を下る。

次はいくつかの峰を越える。これも標準車高でなんなく超える。特に勢いをつける必要はなく、最初の雪山越えと同様に滑らかに越えていく。そしてバンク。ゆっくりと走ると、やはり前が、後ろが、谷方向にずり下がる。それでも電子制御でリカバリされる。これ、リアルな状況だとスピード出して遠心力つけたほうがいいですね。

ここでトランスファーをハイ側にし、ABSの効きをテスト。講習でのポイント、「ABSは短距離で停車するためのデバイスではなくて、制動時に舵を効かせるためのもの」の実践である。フルスロットルをくれる。クルマは加速する。今だ!ズサーッ。ブレーキングポイントで停車してしまいました(笑)。ここらで感心したのがフォード製V6エンジンの取り込み具合。バンク角120度シングルプレーンの3.8リッターV6を搭載した先代マスタングを知るボクとしては、もっとボーボーとトラックのような野太い音を予想していた。でもこいつときたら、割と乾いた、かつ緻密なサウンドで走る。吸排気系が全くフォードの設計とは異なるそうで、それでもここまで高級感が出てくるかと感心。

さあ、8の字ターンですよ。1セットしか回らないのはリボンターンと呼んで区別するそうで、まあそのリボンターンです。ここは踏んで回れとのこと。フルスロットルで曲がる。曲がらない。コンコンコン・・・。パイロン4本くらい大きく移動させました。気を取り直して自分のフィーリングで旋回。後ろが出る。もうヨーいらない。ステア直進。いやーゼロカウンター決まってこのままクリップ舐めて脱出!と思ったらクルマが止まっちゃいました(笑)。テレインレスポンスを雪道にセットしてあると、こういう状態の場合駆動力を止めちゃうそうで。それにしても前後左右に全くぐら付かず、かつ回せば軸の精度の高さを感じるステアリング系統には結構まいってしまうモノがありました。最小回転半径も、ランドローバー社のラインナップではディスカバリーが最も優れていると。かなり見直しました。いや、先代DISCO2の極悪な最小回転半径を知ってるものとしては。

さあ左右に揺られるモーグル。車高を最高に切り替える。ここでの見所は、どう走るかではなく、クルマの揺れが不快かどうか。なんか快適でした(笑)。

別コースも走ったが、カウンターの当たる走りでは止まってしまうとなると、普通に走るしかなかったのだった。原因(?)となるテレインレスポンスは、路面状況に応じて挙動を最適化するためにディスカバリーから搭載され、次いでレンジローバースポーツにも搭載されている。そして2007年のレンジローバーにも採用されることになっているそうだ。

全体を通じて思ったのは、コイツ(DISCO3)は、例えば0-10km/hの間で走ることを要求される場面において、実にいろんなことが出来るということ。普段ボクらが使う速度レンジって0-300km/hくらいじゃないですか(笑)。そんな用途のクルマでスタックしたら、出来ることと言えばトラコン切って5速6,500rpmまでキッチリ使って抜け出すくらいなもんですよ。でも、コイツはいろんな手段が用意されている。トランスファーを切り替えたり、いろんな制御デバイスを切ったり入れたり切り替えたり。まるで「ウェルカム!トラブルたちよ!」と言わんばかりの装備。トラブル解決を生業とするボクとしては、共感できるところが多かったりもするわけです。

この血統は、全てのランドローバー車両に、間違いなく繋がっている。もしかしたらタウンユースではエアバッグと同じくらい、直接的な利用機会のない血統なのかもしれない。でもそこにある全路面対応型の正義観は一本筋が通っている。さらに実は、その血統が応用されるカタチでタウンユースをサポートしているならば文句はないはずだ。視界のよさ。厚みのあるトルク。フラットライドを実現できるエアサス。滑らかな操舵系。ランドローバー。わかった人に乗って欲しいクルマです。

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